[ステップ2] Astarをウォレットへ送金するやり方

はじめに

概要

　この記事では、GMOコインからブロックチェーンウォレットへAstarを送金するやり方をお伝えしています。

取引所からウォレット管理にすることで、「高利率の資産運用」ができるだけでなく、取引所に集中しやすい「ハッキング」や「破綻による資産消失」のリスクを防ぐことができます。

初心者の方は、GMOコインなどの仮想通貨取引所で通貨を保有していることも多いと思いますが、それには資産運用ができないというデメリットと資産盗難・消失のリスクがつきものです。

取引所で管理していることは悪いことではないのですが、より効率的に資産運用をしたい方、また資産をより安全に管理したい方はウォレット管理がおすすめです。

ウォレットでの資産運用を知らないと、年利10%ほどもらえるステーキング報酬(配当金)があるのにそれを受け取れないということが起こってくるので、しっかりと理解して賢く資産運用をしていきましょう。

それでは、仮想資産運用の始め方シリーズ　「Astarをウォレットに送金するやり方」をみて、実際にウォレットへ仮想通貨を送金していきましょう。

この記事・シリーズは、こんな方におすすめです。

・　このシリーズを読んだ方がいい方

　この記事は、こんな方におすすめです

・　このシリーズを読むと得られるもの

　上記に当てはまる方は、このシリーズを読むことで以下の５つを確実に得られます。

前回の記事

[ステップ1] Astarウォレットの作り方

はじめに 概要 　この記事では、Astarウォレットの作り方をお伝えしています。ウォレットを作ることでAstarの自己管理が可能になり、ステーキング運用（配当金受け取り）ができるようになります。ウォレ ...

§1　なぜウォレットへ送金するのか？

　まず初めに、なぜブロックチェーンウォレットへ送金する必要があるのか？

仮想通貨取引所に預けたままでもいいのでは？と思われると思いますが、ブロックチェーンウォレットで資産を管理することで得られるメリット、そして回避できるリスクを知っておかなければいけません。

それでは順番に見ていきましょう。

配当報酬ありの資産運用ができる

　仮想通貨資産運用の資産運用としては、「ステーキング」と「キャピタルゲイン」があります。

2023年4月現在、仮想通貨取引所上でのAstar資産運用はキャピタルゲイン（値上がり売買）以外にありません。

配当金を受け取る「ステーキング」ができないのです。

そのため、配当金も受け取って安定的に収入を獲得していくには、必然的に自分のウォレットにAstarを送金し、自分で「ステーキング」を行わなければいけません。

つまり、取引所に預けているだけではAstarの資産運用は値上がりの売買しかできないのです。

ウォレットを作成すれば、「ステーキング(配当金)」を受け取りながら、値上がり売買益も受け取ることができます。

この違いから、ウォレットを作る必要性がお分かりいただけたと思います。

では、そのステーキング運用の内容を詳しく見ていきましょう。

ステーキングの運用詳細

　では実際に、ステーキングをするとどの程度の配当利益が見込めるのでしょうか？

ステーキングでの資産運用内容を見ていきましょう。

2023年4月現在、Astarのステーキング年利は10.9%になっています。

10.9%というと、もし仮に100万円投資したのであれば、年間で10万9000円の利益が出ていることになります。

仮想通貨取引所で運用していた場合、この10万9000円の配当利益はないわけです。

この数字で、5年間運用した際の利益をまとめておくと...

[Astarを100,000枚保有　Astar 10円/枚]
100万円投資して、そこから放置した場合

・1年目　資産額　110.9万円　
　　年間配当利益　+10万9000円
　
・2年目　資産額　123万円　
　　年間配当利益　+12万1000円　
　
・3年目　資産額　136万円　
　　年間配当利益　+13万4000円
　
・4年目　資産額　150万円　
　　年間配当利益　+14万9000円
　
・5年目　資産額　166万円　
　　年間配当利益　+16万4000円

５年間累計配当利益は、「67万7000円」

ステーキングの方が、+67万7000円得しています。

さらに、ここに値上がり売買益が入ってくるでしょう。

初めの５年間だけみても、これだけの差があります。

これが長期投資だと２周目、３周目と周を重ねていくので、長期で見ればものすごく大きな差が生まれるのは想像ができますね。

このように資産運用を賢く行っていくためにも、自分のウォレットで管理・運用することのメリットをお分かりいただけたのではないでしょうか？

次は、資産を守るメリットについて触れていきましょう。

取引所がハッキングされた際のリスク回避

　過去に取引所を狙ったハッキングにより仮想資産が盗まれてしまったというニュースを見かけます。

有名な取引所では、2018年1月26日の取引所「Coincheck」のハッキング事件や2022年10月7日の取引所「Binance」のハッキング事件がありました。

取引所は決してセキュリティが脆弱というわけではなく、むしろ強固です。

ですが、ハッカーは大規模な組織集団とも言われており、そのような集団が同じ労力をかけるなら個人と取引所どちらを狙うかと考えると、当然多くの資金が集まっている取引所を狙いあの手この手と仕掛けてくるでしょう。

そういった取引所というリスクが集まりやすい場所から、個人で所有するブロックチェーンウォレットのリスク数が少ない場所へ移動させ・管理することでリスク回避ができます。

また、個人のブロックチェーンウォレットは秘密鍵がついています。

この秘密鍵となる十数個のワードを他の人に教えることや漏洩がないようにして、セキュリティ管理もしっかりしていれば資産を守ることができます。

秘密鍵は、PC内でのデジタルデータとして管理することもできますが、よりセキュリティーを強固にするのならPC保管を避け、秘密鍵を紙に印刷して管理することをおすすめします。

私にとって、いくらセキュリティーが万全なPCでもPC内で秘密鍵を管理しているのは、玄関内に金庫の鍵をかけて保管しているのと同じだと感じます。

なので、秘密鍵は必ず紙で印刷したもので管理し、必要になったら手打ちで入力していきましょう。

取引所が倒産した場合の回収不能リスクの回避

　最近あったニュースでは、仮想通貨取引所 「FTXの破産」です。

FTXは、大元の会社であることからそのグループ会社など130社を含めての大規模な破産申請を行いました。

暗号通貨交換業大手のFTXトレーディングは2022年11月11日、同社のほか、信用不安の引き金となった投資会社アラメダ・リサーチや米国法人など約130のグループ会社が日本の民事再生法に相当する連邦破産法11条（チャプター11）の適用を申請した

「仮想通貨交換大手FTXが破産法申請」(記事　レター文　１文目)

取引所が破産するパターンは、主に３つです。

①仮想通貨がハッキングなどによって破壊・暴落させられた場合

②取引所がハッキングを受け資産流出してしまった場合

③運営状態・資産管理の杜撰さが原因、または露呈した場合

FTXに関しては、③の「運営状態・資産管理の杜撰さ」が破産の原因でした。(参考記事「再び激震が走る暗号資産（仮想通貨）市場：大手取引所FTXの破綻懸念」)

これにより他の取引所では、運用資金と顧客資産とは別で管理をしているなどを発表など、信用を得るための対応を実施することになりました。

このように取引所が破産してしまうと、取引所に預けた暗号資産の凍結だけでなく、預けていた円すらも出金不能になってしまいます。

また、破産してしまった後での資産の回収は困難を極め、最悪の場合資産を失うこともあります。

こうしたリスクも十分にあるわけですが、個人のブロックチェーンウォレットだとこのようなことはありません。

仮にあなたが取引として使っていた取引所が破産してしまっても、あなたのウォレットにある資産は無事です。

そして、取引所も国内外たくさんあるので、あなたが利用していた取引所が倒産しても他の取引所を使うなど仮想通貨を円に替える手段は複数個あります。

このFTXの倒産で資産の出金・回収ができなくなったことで、個人のブロックチェーンウォレットで資産を管理する重要性が明らかになりました。

そのことをハードウェア版のブロックチェーンウォレットを販売する会社Ledger CEOは、ニュース記事で

LedgerのCEOのパスカル・ゴティエ
「セルフカストディ（暗号資産を購入後、自分でウォレットなどを用意して保管すること）にしない限り、自分の暗号資産を自分で保有していることにはならないのです」

「破綻寸前の暗号資産取引所FTX、その危機の裏側と業界への余波」(記事下部から1文目)

といっており、

今回またもや危機が起きたことで、資産を取引所に預けておくべきではないことが明らかになった

「破綻寸前の暗号資産取引所FTX、その危機の裏側と業界への余波」(記事下部から2文目)

と指摘しています。

FTX以外でも、2022年7月29日 仮想通貨取引所「Zipmexの破産」や2017年12月19日 仮想通貨取引所「ユービットの破産」などがあり、これらのリスクを考えると、取引所管理が私がオススメしない点が十分理解していただけたのではないでしょうか？

このことを踏まえ、Astarをウォレットに送金して管理する方法をお伝えしていきます。

§2　Astarをウォレットへ送金するやり方

ASTRを送金する準備(ウォレット登録)

　取引所アプリ「GMOコイン」を開き、ホーム画面の①「預入/送付」をタップします。

①をタップしたら、暗号通貨一覧から今回ウォレットに送付する②「ASTR」をタップします。

タップすると、以下の画面になるので⭕️の「送付」をタップして③「＋　新しい宛先を追加する」をタップします。

タップしたら以下の画面になるので、「GMOコイン以外」→「プライベートウォレット」→「ご本人さま」と進んでいきましょう。

進んでいくと、以下の画面のように登録画面になります。

「宛先名称」：ご自身でわかりやすいウォレットの名前を記入していきましょう。

「アスターアドレス(④)」：前回の記事で作成したブロックチェーンウォレットアドレスを記載する場所です。

④をコピーするために、前回設定したウォレットアプリ「Nova」にログインします。

ログインしてホーム画面の⭕️のASTRをタップしていきます。

すると、ASTRウォレットの詳細外面になるので「Receive(受け取り)」をタップして、「・・・」をタップし、詳細メニューを開きます。

詳細メニューを開くと、以下の画面の⭕️の部分の「Copy Address」をタップして、④「アスターアドレス」をコピーします。

コピーしたら、GMOコインの④へペーストしましょう。

※ウォレットアドレスは必ずコピー・ペーストで記入してください。手打ちで入力して間違えていた場合、資産が消失・誤送付先から取り戻せなくなります。

「メモ」：プライベートウォレットへの送付には使わないことが多いですが、念のためにこちらも入力しておきましょう。

メモの内容は英数字で任意のもので構いません。

あとは、「氏名」「居住地」「生年月日」を入力して⑤「確認画面へ」をタップします。

※この画面で、もう一度「アスターアドレス」が間違いがないかしっかり確認しておきましょう。

確認画面で記載内容に間違いがなければ、⭕️の部分をチェックし⑥「登録」をタップしていきましょう。

タップすると、承認待ちの画面になります。

承認待ちの画面になると、登録メールアドレスに以下の画像のように「認証アドレス」が記載されたメールが届きます。

メール記載の⑦「認証アドレス」をタップして認証確認画面へアクセスし、⑧「認証を完了する」をタップしましょう。

タップすると、以下の登録手続き完了画面になるので、以上で「GMOコインにウォレット登録作業」は完了です。

GMOコイン側でのアドレス審査があるので、10〜15分ほど待ち時間はありますが問題なければ、登録完了通知のメールがきます。

⑨の「ログイン画面へ」をタップして、審査・認証完了メールを待ちましょう。

次は、登録したウォレットアドレスへ、ステップ0で購入したASTRを送付していきます。

ASTRをウォレットへ送金

　さて、前項で仮想通貨ASTRをプライベートウォレットへ送金する準備ができました。

ここからは実際に、ASTRをウォレットへ送金していきます。

取引所アプリ「GMOコイン」のホーム画面の①「預入/送付」をタップしていきます。

タップすると、仮想通貨一覧が表示されるので、②の「ASTR」をタップしていきます。

初めは「預入」の画面になっているので③「送付」をタップ。

アスターの宛先リストにある先ほど登録した④の宛先をタップします。

タップすると宛先詳細画面になるので、⭕️にチェックを入れ⑤「次へ」をタップしていきましょう。

次の画面では、ASTRの送金数量を入力します。

※送付数量ですが、初回はウォレットアドレスが間違っていないかの確認も込めて、初回だけ最小数量の100ASTRを送金しましょう。ちゃんと送金されたか確認後に、購入分のASTRを送金しましょう。

送付目的は「仮想資産の保管」を選択します。

次に、XIを得るために「SMSで２段階認証コードを受け取る」をタップして、認証コードを受け取りましょう。

SMSに以下のメッセージが届くので、XIの位置にある6桁コードを上記画像のXIへ入力し、２項目のチェックマークを入れて⑥「確認画面へ」をタップしましょう。

次の画面に進むと、送付数量・アドレスの確認画面になるので、確認したら⭕️にチェックマークを入れて⑦「実行」をタップします。

実行すると、大体5〜10分ほどで送金が完了します。

上記時間が経過後に、ウォレットアプリ「Nova」のホーム画面にいきましょう。

⭕️の部分のASTRが送金数量分増えていたら、送金完了です。

また、ここでは画像記載はしませんが、別の確認方法でGMOコインのホーム画面「保有/履歴」→「取引履歴」へ進むとそこでも送金が「受付中」なのか「完了」なのかも確認することができます。

以上で「Astarをウォレットへ送金するやり方」は完了です。

まだASTRを購入していない方は、以下の記事にて購入の仕方を紹介しています。

是非、ASTRを購入して高利率の資産運用を始めましょう✨

[ファーストステップ2]　Astarの買い方・準備の仕方

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それでは、この記事のまとめです。

§3　Astarをウォレットへ送金するやり方のまとめ

[ステップ3] Astarをステーキングするやり方（ステーキング報酬の稼ぎ方）

　ここまでで、「Astarをウォレットへ送金するのやり方」がわかりましたね。

ステップ3では、いよいよ仮想通貨をステーキングして高利率の配当金であるステーキング報酬を獲得していきます。

このステップでようやく資産運用稼働開始です。

以下の記事で解説していますので、しっかりチェックしていきましょう。

[ステップ3] Astar ステーキングのやり方（ステーキング報酬の稼ぎ方）

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