はじめに
概要
この記事では、ビットコインのウォレットの作り方をお伝えしています。
多くの方は、決済や投機、資産運用のために仮想通貨をもたれることが多いのではないでしょうか?
ウォレットを作ることで、仮想通貨の自己管理や決済、資産運用、低い手数料での通貨両替(スワップ)ができるようになります。
初心者の方は、GMOコインなどの取引所で通貨を保有している方も多いと思います。
でも実は、取引所で円や通貨持っていることは株で言うとお金を証券会社へ預けているのであって、自分のお財布で管理をしていないということを知っていましたか?
取引所で管理していることは悪いことではないのですが、取引所の倒産で資産が回収できなくなってしまったり、ハッキングによって資産が盗まれてしまったりなどのリスクがあります。
ビットコインという資産を自分で管理するためにも、しっかりとプライベートウォレットを作ってビットコインを扱っていきましょう!
それでは、「ビットコインウォレットの作り方」をみて、実際にウォレットを作っていきましょう。
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- 仮想通貨の運用の仕方がわからない方
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上記に当てはまる方は、このシリーズを読むことで以下の5つを確実に得られます。
- 仮想通貨の運用の仕方がわかります。
- 高利率の資産運用ができるようになります。
- 誤送付・誤操作などでの資産消失のリスクを回避できます。
- 手数料を格段に安くして運用することができます。
- 暗号資産運用をスムーズに始められる。
§1 なぜウォレットを作るのか?
まず初めに、なぜブロックチェーンウォレットを作る必要があるのか?
GMOコインなどの取引所に預けたままでもいいのでは?と思われると思いますが、ブロックチェーンウォレットで資産を管理することで得られるメリット、そして回避できるリスクを知っておかなければいけません。
それでは順番に見ていきましょう。
取引所がハッキングされた際のリスク回避
過去に取引所を狙ったハッキングにより暗号資産・仮想通貨が盗まれてしまったというニュースを見かけます。
有名な取引所では、2018年1月26日の取引所「Coincheck」のハッキング事件や2022年10月7日の取引所「Binance」のハッキング事件がありました。
取引所は決してセキュリティが脆弱というわけではなく、むしろ強固です。
ですが、ハッカーは大規模な組織集団とも言われており、そのような集団が同じ労力をかけるなら個人と取引所どちらを狙うでしょうか?
当然多くの資金が集まっている取引所を狙いあの手この手と仕掛けてくるでしょう。
そういった取引所というリスクが集まりやすい場所から、個人で所有するブロックチェーンウォレットのリスク数が少ない場所へ移動させ・管理することでリスク回避ができます。
また、個人のブロックチェーンウォレットは秘密鍵がついています。
この秘密鍵となる十数個のワードを他の人に教えることや漏洩がないようにして、セキュリティ管理もしっかりしていれば資産を守ることができます。
秘密鍵は、PC内でのデジタルデータとして管理することもできますが、よりセキュリティーを強固にするのならPC保管を避け、秘密鍵を紙に印刷して管理することをおすすめします。
私にとって、いくらセキュリティーが万全なPCでもPC内で秘密鍵を管理しているのは、玄関内に金庫の鍵をかけて保管しているのと同じだと感じます。
なので、秘密鍵は必ず紙で印刷したもので管理し、必要になったら手打ちで入力していきましょう。
取引所が倒産した場合の回収不能リスクの回避
最近あったニュースでは、仮想通貨取引所 「FTXの破産」です。
FTXは、大元の会社であることからそのグループ会社など130社を含めての大規模な破産申請を行いました。
暗号通貨交換業大手のFTXトレーディングは2022年11月11日、同社のほか、信用不安の引き金となった投資会社アラメダ・リサーチや米国法人など約130のグループ会社が日本の民事再生法に相当する連邦破産法11条(チャプター11)の適用を申請した
「仮想通貨交換大手FTXが破産法申請」(記事 レター文 1文目)
取引所が破産するパターンは、主に3つです。
①仮想通貨がハッキングなどによって破壊・暴落させられた場合
②取引所がハッキングを受け資産流出してしまった場合
③運営状態・資産管理の杜撰さが原因、または露呈した場合
FTXに関しては、③の「運営状態・資産管理の杜撰さ」が破産の原因でした。(参考記事「再び激震が走る暗号資産(仮想通貨)市場:大手取引所FTXの破綻懸念」)
これにより他の取引所では、運用資金と顧客資産とは別で管理をしているなどを発表など、信用を得るための対応を実施することになりました。
このように取引所が破産してしまうと、取引所に預けた暗号資産の凍結だけでなく、預けていた円すらも出金不能になってしまいます。
また、破産してしまった後での資産の回収は困難を極め、最悪の場合資産を失うこともあります。
こうしたリスクも十分にあるわけですが、個人のブロックチェーンウォレットだとこのようなことはありません。
仮にあなたが取引として使っていた取引所が破産してしまっても、あなたのウォレットにある資産は無事です。
そして、取引所も国内外たくさんあるので、あなたが利用していた取引所が倒産しても他の取引所を使うなど暗号通貨を円に替える手段は複数個あります。
このFTXの倒産で資産の出金・回収ができなくなったことで、個人のブロックチェーンウォレットで資産を管理する重要性が明らかになりました。
そのことをハードウェア版のブロックチェーンウォレットを販売する会社Ledger CEOは、ニュース記事で
LedgerのCEOのパスカル・ゴティエ
「破綻寸前の暗号資産取引所FTX、その危機の裏側と業界への余波」(記事下部から1文目)
「セルフカストディ(暗号資産を購入後、自分でウォレットなどを用意して保管すること)にしない限り、自分の暗号資産を自分で保有していることにはならないのです」
といっており、
今回またもや危機が起きたことで、資産を取引所に預けておくべきではないことが明らかになった
「破綻寸前の暗号資産取引所FTX、その危機の裏側と業界への余波」(記事下部から2文目)
と指摘しています。
FTX以外でも、2022年7月29日 仮想通貨取引所「Zipmexの破産」や2017年12月19日 仮想通貨取引所「ユービットの破産」などがあり、これらのリスクを考えると、取引所管理が私がオススメしない点が十分理解していただけたのではないでしょうか?
このことを踏まえ、ではどうやってブロックチェーンウォレットを作るの?という方へ向けて、「ウォレットの作り方」をお伝えしていきます。
それでは早速みていきましょう。
§2 ビットコインウォレットの作り方
ウォレットの作製・管理は、ブロックチェーンウォレットアプリ「Trust Wallet」を使って行います。
Trustについて軽く触れていきましょう。
ウォレットアプリ Trust Wallet(トラスト ウォレット)について
Trust(トラスト)は、「ビットコイン」「イーサリアム」「アトム」などの複数のブロックチェーンウォレットを管理できるウォレットアプリです。
セキュリティーは、ウォレット作製時に表示される十数個のワードからなる秘密鍵で厳重に管理されています。
なので、第三者があなたの財布の中身を触るためには、"あなたのスマフォ"で顔認証機能を突破するかパスワードを入力して突破するかしかありません。
その他に、他の端末や外部からTrustを使ってあなたの財布を触るためには数十個のワードからなる秘密鍵に加えアカウント名、そしてアカウントパスワードを入力するしかありません。
数十個のワードは、英語のワードからなり判別が極めて困難なワードの配列です。
この厳重なセキュリティーがあるウォレットアプリで資産を管理することが、上記に挙げたリスクを回避できるのです。
また利用者も2500万人(2023年1月時点)と多く、多くの企業が仮想通貨の支払いアプリとしても採用しています。
Trustのことがわかったところで、では実際にTrustを使ってブロックチェーンウォレットを作っていきましょう。
ウォレットアプリでウォレット作製
まずは、スマホにアプリをインストールしていきましょう。
Trust Wallet 公式サイトより、iPhoneの方はiOS版、Androidの方はAndroid版をインストールしていきましょう。
こちらにアクセスすると、以下の画面が表示されます。
あなたのスマフォに合わせて「iOS版」「Android版」をタップしていきましょう。
タップすると以下のどちらかの画面になると思います。
ここで「入手」や「Install」ボタンをタップして、インストールしていきましょう。
インストールできたらホーム画面で「Trust」をタップするか、以下の画像の①「開く」をタップしてアプリを起動させましょう。
画面が表示されたら、②「新しいウォレットを作成する」をタップします。
その次に表示される画面で、「利用規約同意」にチェックし、③「続ける」をタップ。
③をタップするとウォレットアプリ用のパスワードの設定画面になるので、6桁のパスワードを設定しましょう。
パスワードを設定したら、以下の画面「ウォレットバックアップ」画面になるので、3つのチェックボタンをタップして、④「続ける」をタップ。
すると、秘密鍵(12個のワード)が表示されるので、これを必ず⑤「コピー」をタップして、紙に印刷して保管しておきましょう。
この秘密鍵が他の人に知られてしまうと、あなたの財布の中身をいつでも手をつけられるようになってしまうので、厳重に管理しましょう。
印刷したら、⑥「続ける」をタップ。
以下の画面のように、秘密鍵の確認画面になるので、⑦に表示されているワードを順番通りに並べていき、⑧「続ける」をタップしましょう。
認証が完了したら、矢印の「×」を3回タップしていきます。
これらのページ内容は、特にここでは触れません。
3つのページの「×」をタップしたら、以下の画面になるので、⑨「有効にする」をタップします。
上記の画面が表示されたらウォレットの作成完了です。
お疲れさまでした
それでは、この記事のまとめです。
§3 ビットコインウォレットの作り方のまとめ
- ウォレットを作るメリット
- ハッキングによる盗難回避
- ウォレットは、取引所よりもハッキングリスクが少ない
- 取引所倒産による資産消失回避
- 取引所管理ではなく、自分で管理することで資産消失リスクを避ける - ウォレット作成
①Trust インストール
↓
②パスワード設定
↓
③秘密鍵 印刷
↓
④秘密鍵 認証
↓
⑤完了
[ステップ2] GMOコインからTrust ウォレットへの移し方
「ビットコインウォレットの作製」が完了したら、次は購入したビットコインをウォレットに移していきます。
資産運用もあなたのお財布に入っているお金でなければ運用できません。
その移し仕方をお伝えしていきます。